STEP 未来へと続く問いからの挑戦

留学もサークル活動も地域連携も起業も、自分の問いに挑戦し続ける未来や夢はAPUの学生の数だけあります。
頑張ることがカッコいい!そんな人たちが、いつもたくさんの刺激と勇気を与えてくれます。

事例2 子供たちの
国際コミュニケーション力を養いたい
スポーツを通して社会貢献

  • アジア太平洋学部 4回生

    田中 力 さん

    APU フラッグフットボールチーム「HIGHLANDERS」元代表

    プロフィール:高校時代留学中に言葉を超えるスポーツの魅力を感じたという田中さん。進学後、自身でフラッグフットボールサークルを立ち上げる。その後「社会のために役立てたい」思いからフラッグフットボールと英語を組み合わせた小学生向けの教室を開講。現在は、次の目標であるスポーツを通じた地域のコミュニティづくりを別府で模索中。

勝負結果に一喜一憂するだけに留まらず、チームの実力をもっと社会に役立てたい。
APUならではの英語力と国際性を強みに、誰もが楽しめるスポーツの場づくりを。

田中さんがAPUでチームを立ち上げた
「フラッグフットボール」とは何ですか?

2028年のロサンゼルスオリンピックから正式競技となるスポーツのひとつです。アメリカンフットボールの非接触版で、相手チームの腰につけたフラッグを取ればタックルとなります。体力だけでなく、思考力やコミュニケーション能力も育むことができるので、運動能力や年齢を問わず楽しめ、小学校での授業にも取り入れられています。APUに入学したときにはまだサークルがなかったので、それなら自分で作っちゃえ!と。

田中さんがフラッグフットボールを始めたきっかけは?

中学・高校とアメリカンフットボールをしていて、大好きな競技だったのですが、タックルが苦手だったんです。そんなときフラッグフットボールを知って、とても魅力を感じました。サークルでの練習は、年に4~5回ある大会の時期にもよりますが、基本的には上人ヶ浜公園で週2回、2時間です。実力としては九州で2位になったこともあります。SNSでの広報にも力を入れていて、目指すは「APUで一番カッコよくて投稿率の高いインスタ」です!

4年間代表を務めてきたなかで、苦労したこと嬉しかったことは?

立ち上げ時がコロナ禍だったこともあり、最初はやはり部員集めが大変でした。そこで考えたSNSでの発信も大事でしたし、新歓イベントでの勧誘や口コミなどを通じて認知が広まっていきました。嬉しかったのは、メンバーが増えると自分以外にもリーダーシップを発揮してくれる人が現れてチーム全体が良くなったこと、練習するみんなの笑顔が見られること、先輩からも「もう一度熱くなれる環境を作ってくれてありがとう」と言ってもらえたことです。

サークルから新たに広がった活動はありますか?

2023年11月に、フラッグフットボールと英語を組み合わせた小学生向けの教室を開講しました。APUの学生ならではの英語、国際性という付加価値を加え、子どもたちにも積極的なコミュニケーション能力を養ってほしいという思いからです。背景にはチームが実力をつけていくなかで出た疑問がありました。勝負に一喜一憂するだけの自己完結で留まっていていいのか? 何か社会のために役立つことをしたい、と考えるようになったのです。

これからの展望を教えてください。

小学生教室はまだまだこれからですが、会場であり、私のアルバイト先でもある別府アリーナの館長からも親身にしていただき、小学校での案内配布の手続きなども進めています。また、メンバーもさまざまなアルバイト先で協力をお願いするなど、別府らしい温かな地域とのつながりがありがたいですね。1回目の体験教室に参加してくれた小学生がフラッグフットボールを好きになって、家に帰ってもずっと話していたと聞いて、喜びと手ごたえを感じています。

卒業後の進路や将来の夢は何ですか?

フラッグフットボールは選手を引退し、代表を引き継ぎました。今後は指導する立場で携わっていきます。半年後の復学までのビジョンは、誰もが参加しやすいランニングコミュニティをつくること。一緒に走りたくなるような企画を考えているところです。スポーツに生涯関わり、喜んでもらえる場づくりを目指すのは、観光学でのホスピタリティマーケティング、つまり「顧客感動」をどうやって生み出すか?というAPUでの学びから得たことも大きいと思います。