TEACHER'S COLUMN

あなたたちが「SDGs 」の主役です!

JONES Thomas E. 先生

サステイナビリティ観光学部 / ネイチャーベースドツーリズム、自然保護区域

#文化人類学 #民俗 #環境政策

環境に配慮したエコツーリズムや自然に触れるグリーンツーリズムなど地域独自の観光スタイルに注目が集まっています。その背景の1つがプラスチックによる環境破壊問題です。プラスチック廃棄物は生物の生命を脅かし、それにより多様性が失われつつある種も出てきました。その問題は食物連鎖にまで浸透し、人間の健康を害する危険性も懸念されています。とは言え、プラスチックやビニール素材は、人間生活の色々な場面・用途で活用されており、大幅に減らすことは困難です。

この問題を解決に導いていくためには、循環型経済の確立をはじめとする、様々な革新的アイデアを生み出さなければならないのです。アジア太平洋学部では自然や地域環境を生かしながら、持続的な観光に繋げる仕組みづくりについて、キャンパスの授業だけではなく、地域やNPO団体と連携したフィールドワークを通じて学ぶことができます。

「SDGs (持続可能な開発目標)」の達成目標は2030年。まさに、あなた方の世代が大学で学び、社会人として活躍を始める時期でしょう。海外留学に近い刺激的な学びを得られるAPUで、国境を越えた問題に取り組んでください。

イギリス出身。東京大学 農学生命科学研究科で博士号を取得後、明治大学ガバナンス研究科で准教授として勤務。2017年に立命館アジア太平洋大学の教授に着任。専門分野は環境政策、森林科学。現在は自然資源の保全、国立公園やジオパークの持続可能な観光、野生生物ツーリズムについて強弁を執る。好きな言葉は「敷かれた道を進むより、道なきところに自ら道を築いて進め。」(ラルフ・ワルド・エマーソン)