TEACHER'S COLUMN

これまで以上に世界との接点を増やし、“ 社会で生きる” 知識・経験を修得

木村 力央 先生

サステイナビリティ観光学部 / 社会福祉学、地域研究、教育社会学、教育学

#コミュニティ開発 #NGO #カンボジア

私が担当しているのは、開発社会学・人類学、コミュニティ開発論、プロジェクトマネジメント等の授業。研究テーマには、持続可能な開発と観光が融合した「エコツーリズム」があります。発展途上国でエコツーリズムが浸透すると、経済発展をめざす市場の力が働き、それはそれでいいことなのですが、一方で地域の住民間で経済発展の故に不平等や対立が起こることもあります。授業では、こうしたリアルな事例に対する経済的・社会的・文化的な影響を調査し、多角的な視点をもって問題解決のための方法を学びます。各学びの内容は異なりますが、実践的な知識・経験を身につけ、あらゆる場面で自身の考えを発信し、アイデアを活かせるような人材の育成を目標としています。

授業では“ なすことによって学ぶ”を重視しており、「概念や理論を教える」いわゆる知識の装着だけでなく、その知識を活用して「問題を解決へと導く」プランニング力・提案力を養うという面にも力を入れているのが特徴です。事前に課題を出して、ケーススタディ( 事例)を読み込んでもらったうえで授業に参加してもらい、当日はその問題に関連する概念や理論などを紹介。それらをどう使えば解決へと導けるかをチームで考えてもらうというような流れです。

多国籍の学生が集まっているので、チーム分けもできる限り日本人が固まらないように。異文化の中でも自分ができることを探し、しっかりと意思を表示していけるような体験を得てもらう。APU だからこその環境を活かして、チームワークプラス異文化対応能力も育成しています。講義や演習で修得した知識やフィールド・スタディやインターンシップで身につけた課題解決力は、社会のさまざまなシーンで役立つはずです。ぜひあなたも本学で、社会にインパクトを与える人材への成長を楽しんでください。

愛知県出身。サセックス大学教育学博士課程修了。専門は社会福祉学、教育学、カンボジア。2008 年、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部助教。2018 年より現職。趣味は水泳・登山など。教育学博士。