COLLEGE OF ASIA PACIFIC STUDIESアジア太平洋学部

アジアから世界を牽引せよ。

今、世界が直面している様々な問題は複雑に絡み合っています。一つの学問領域の枠にとどまった学びだけでは現実社会で起きている複雑な問題の解決策を見つけることはできません。アジア太平洋学部は今後、世界を牽引していくアジア太平洋地域を中心に「政治学」「社会学」「経済学」を学際的に学ぶことができる学部です。「国際関係」「文化・社会・メディア」「グローバル経済」という3つの学修分野から複眼的視野を養い、異なる分野の学びを有機的に結び付け、広い視野を持ち、柔軟な思考を鍛えていきます。
本学部の授業では、リサーチやディスカッション、プレゼンテーションを通じて、課題を解決する道筋を学生自らが考えるスタイルを重視しています。各分野のトップレベルの学会で積極的に活動する教員が学生の資質を向上させるべく、学際性と専門性の高い授業を行っています。文化や考え方が異なる学生同士が、基本となるファクトを共有した上で意見をぶつけ合います。このようなアプローチで、学生はアジア太平洋地域の諸課題を解決する際に必要となる専門知識を習得し、批判的な思考力や他者との協働といった実社会で必要とされるスキルも身につけます。2023年度からは、集中、拡散、回遊、実践という新たな学び方を通じて、国際社会で真価を発揮できる「実学」を身につけ、世界を変える人材を育てていきます。

学部長からのメッセージ

アジア太平洋学部 学部長
佐藤 洋一郎 教授

2023年、アジア太平洋学部は新たな高みを目指します。キャンパス環境に育まれる「国際性」、多彩な学びから得られる「多様性への理解」や「共感力」など、開学以来の教学目的はそのままに、社会科学の中核をなす3つの学修領域を体系的に学べる新カリキュラム、キャンパス外での学習機会を通じ、高い専門性を持ち世界的に活躍できる人を育てます。

3つの学修分野から自分にあった学びを深められる!

  • 国際関係

    法律、政治、経済など多様な視点から、国際的な課題を解決する方法について探る。

    世界には現在国際連合加盟国が193あります。国内の社会や政治が安定し、経済成長を謳歌する国がある一方で、内戦や近隣国との戦争、社会不安や貧困に苦しむ国もあります。世界最大の経済圏となるインド太平洋地域でも、自由貿易や対外投資による経済的な結びつきが拡大する一方で、近隣国同士の領土・国境紛争や、軍事力拡大競争、民主政治の停滞や後退、人権の蹂躙や民族間の争い、環境破壊やテロリズムなどの国境を越えた問題をも抱えています。国際関係分野では、これら問題を分析し解決策を探ります。

  • 文化・社会・メディア

    文化、社会、メディアからアジア太平洋地域を多角的にとらえる。

    人にとって「他者」とは、生きる上での歓びと感動、同時に不幸と制約の源泉であると言われます。私達はそうした他者と共存する社会に生きています。近代に成立した国民国家は、合理的な共生のしくみを可能にしましたが、現代は、資本主義やメディア技術の高度化によるグローバリゼーションによって、多様性の中での新たな共生のあり方が模索されています。「文化・社会・メディア」ではどのような共生社会が実現可能かという問題をミクロ、マクロの視点から考えます。理論や概念を学び、社会や文化の実態調査をした上で社会問題の解決や新たな提案に挑戦します。

  • グローバル経済

    グローバル化した世界の各地域を経済学から解明する。

    私たちが普段生活するために使っているものはどこから来ているのか。衣類や食品、本など、素材を作り、加工し、製品化されるまで、多くのものが海外を通じて私たちの手元に届いています。他国の異常気象や情勢の変化によって国内での供給不足や値段の高騰など、日本経済にも大きく影響しています。そんなグローバル社会で全ての地域・世代の人々が幸せになるためにはどうしたら良いのか。この分野ではグローバル化した世界の各地域を経済学の視点から解明していきます。

PICK UP

「回遊モデル」の学びでは、
キャンパスを超えた世界での学びを提供します。

APSの「回遊モデル」の学びでは、世界をそのキャンパスにします。国際関係やアジア研究といった分野に強くAPSと親和性の高い海外有力大学と、交換留学提携を締結しています。これらの大学とは短期の集中講座やフィールドスタディ、オンラインによる通常学期中の講座の相互乗り入れ・認証等も拡充し、長期の交換留学以外にも、キャンパスを超えた世界での学びを提供します。専門学修分野の国際通用性を強く意識した「回遊」のメニューには、海外シンクタンク、大使館、国際機関などにおけるインターンシップの機会も含まれます。

ダブルディグリープログラム(DUDP)

セントエドワーズ大学 アメリカ

APUと海外の大学の2つの学位を4年間で取得可能

APUとアメリカのセントエドワーズ大学(St. Edward’s University:以下、SEU)の学生が、所属大学の2年間と相手大学での2年間の留学をあわせて、合計4年間の学修を行い、両大学の学位取得が可能となるプログラムです。英語力だけでなく、学習分野や興味のある分野に強い関心と明確な将来の目標、具体的な学習計画がなければ、ダブルディグリープログラムを修了することは難しいです。そして何より、自らの意見を論理的に述べる力や、意見を聞いて考える力などが要求されます。