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カセム学長からのメッセージ

違いをパワーに変えるAPU。 人が通らない道を選んだからこそ、 今があるのです。 立命館アジア太平洋大学長
立命館副総長 モンテ・カセム

右の文は、アメリカを代表する詩人ロバート・フロストの詩の一節です。ある意味、これは人生です。この詩の結末がハッピーエンドかどうかは、読者に委ねられていますが、私はハッピーエンドだと確信しています。なぜなら、私の人生に重ねたとき、レールが敷かれた道を選ばなかったからこそ、今の私があると思うのです。

多くの人との出会い、多くの現場で、私の人生は築かれた。

私の学生時代の大きなターニングポイントは、建築学との出会いでした。職人から研究者まで人との出会いも多く、美術から工学までにわたる広い分野のため、理性も感性も総動員するこの学問は、当初生命科学の分野を志して試験管と向き合っていた私にとって、自分の世界が一転する、夢のある学びでした。こうして建築を学び建築業に携わるうち、スリランカの社会で、富裕層の住宅をつくるだけのこの仕事に何か物足りなさを感じ、高い志を持った仕事がしたいと感じたのです。こういった経験もひとつのきっかけとなり、日本の職人文化に惚れ込み、日本が誇る産業の研究に傾倒し、日本中の多くの地に足を運びました。あのまま生命科学を学んでいれば、日本に来て、APUの学長をすることもなかったでしょう。このように、今までの私の人生は、決してレールが敷かれた道ではありません。好奇心だけを頼りに、いろいろな人との出会いや多くの現場に足を運ぶことから、自分の人生が築かれたのだと思います。

世界各国の開発への参画など、新たな教育に挑戦するAPU。

同じように、今APUの教育が日本ではもちろん、海外からも高い評価を受けているのは、誰もが通らない道を選んだからだと思います。開学当時、学生の半分を海外からの学生が占め、英語と日本語で専門教育を教えるという教育システムは前例がありませんでした。そして、現在も、APUは新たな教育に挑戦しています。そのひとつが、海外の国・地域の開発プロジェクトへの参画です。APUの国際学生の出身国・地域に、APUが持つ知と人材を提供し、その社会発展のために役立てるものです。現場の学びを重視したAPU独自の「アクティブ・ラーニング」のさらなる発展型と言えるでしょう。また、APUでは、学生も参加できる会議やフォーラムを多く開催しているのも特色です。このような催しには、各国大統領や大使をはじめとする世界を動かすリーダーや、ノーベル賞受賞者といった世界トップレベルの研究者をキャンパスに招き、実際に学生が討論できる機会を多く設けています。世界の最前線で活躍する魅力的な人に出会い、高い志を持つことは、とても大切です。このように、キャンパスで世界の問題を考え、世界の現場で実際に行動していく、この学びのサイクルを大切にしているのです。それによって、日本だけに限らず世界レベルで未来を創造する人を育てていきたいと思っています。

「人」と「場」の相乗効果で、新しい可能性が生まれる。

このようにAPUは、知的好奇心に満ちた人が学ぶには最適な環境と言えるでしょう。なぜなら、多くの人との「出会い」があり、多くの刺激を受ける「場」があるからです。このふたつがあれば、必ず面白いものが生まれます。単に教養や技術だけを学んでも、広がりもなければ、創造性もないでしょう。APUには、国籍や文化、考えや価値観など、さまざまな違いをパワーに展開できる技があるのです。だからこそ、APUで4年間を過ごせば、いろいろな人との出会いや現場から私の人生が変わったように、思いもしなかった新しい可能性が、あなたの人生にも必ず生まれるはずです。

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